ガイドになるのに必要な語学力
Q. ガイドになるのに必要な語学力は、どのくらいか。
A. ネイティブレベルや同時通訳できるほどのレベルでなくても大丈夫です。
確かに全国通訳案内士試験で外国語科目の試験を免除してもらうなら、
英語は英検1級やTOEIC900点以上、
スペイン語はスペイン語検定1級やDELE(スペイン語のTOEICにあたる)C1(上から2番目のレベル)以上、
必要にはなります(2022年度時点)が、普通に外国語科目を受けることもできますし、今は英語だけでなく、スペイン語もマークシート式になっているようなので、求められる語学力はそこまで高くないように思います。
下から全国通訳案内士の過去問を見ることができます。
それに以前にも書いたように、全国通訳案内士の資格がなくてもガイド業ができるようになったので、ぶっちゃけどんな語学レベルでも始められるともいえます。
もちろん、お客さんと円滑にコミュニケーションをとる必要があるので、日常会話以上のレベルは必要にはなりますが、一番大事なのは、自分の言葉で相手に伝えられることです。観光施設のパンフレットに書かれていることをそのまま訳しても、前提となる知識がない外国人にはわかりにくいことが多いです。パンフレットの文を見て、私ならこう伝えるなということを考えながら、スペイン語にしています。
相手の話す内容や、前提知識を勉強しておかないといけない通訳と異なり、ガイドは基本的に会話の主導権を自分がつかめます。自分が説明したことに対する質問なら答えやすいですよね。
それに私がちゃんと説明できなかったことをむしろお客さんが「それってこういうこと?」と聞き返してくれたりするので、それをメモしておいて次の説明の時にしれっと使ったりしています(笑)
ガイドをしていると「今日日本語よりもスペイン語で話してる時間の方が長いやん」ということも結構あって、自分が長いこと勉強してきたスペイン語が、日本にいながらにして、無駄にならずにこうして維持できているのはありがたいことだなと日々感じています。